
「どうすれば人間関係の悩みから解放されるのか?」

「なぜ自分はこんなにも他人の目が気になってしまうのか?」
こんな疑問を持ったことはないだろうか?
アドラー心理学の名著『嫌われる勇気』は、まさにそんな悩みに答えてくれる本です。
本書の核心にあるのは、「人は変われる」「誰しもが幸福になれる」という考え方。
では、具体的にどのような思想なのか?ポイントを解説していこう。
概要
「嫌われる勇気」の概要を箇条書きで表現していきます!!
- 基本対話形式
⇒登場人物は基本的に2人のみで構成されています。
- アドラー心理学
⇒この「嫌われる勇気」を考える上で重要なのは、心理学の観点。それがアドラーの唱えたアドラー心理学でありこの話の核となっている。
- 主張「誰もが幸せになれる」「人は変われる」「誰しもが幸福になることができる」
⇒本が結論として何を言いたいのかを先に話すと、↑の通りです。
では概要は掴めたと思うので、内容に入っていきましょう。
これから、本当に人は変われるのか。様々な論点を通じて、本書では解説しています!
「原因論」と「目的論」
一般的に、私たちは「今の自分が不幸なのは過去のせいだ」と考えがちである。
例えば、「幼少期の環境が悪かったから」「過去に辛い経験をしたから」といったように。
しかし、アドラー心理学では、この考え方を「原因論」として否定する。
代わりに提唱されるのが「目的論」だ。
たとえば、引きこもりの人がいたとする。その人が「過去に虐待を受けたから引きこもっている」と考えるのが原因論。
しかし、虐待を受けた人が全員引きこもるわけではない。この違いを生むのが「目的論」の視点だ。
アドラーによれば、「過去の出来事が現在の自分を決めるのではなく、自分自身がどんな目的を持ってその経験を解釈するかが重要」だという。
つまり、トラウマという概念は存在せず、過去の経験に意味を与えるのは自分自身なのだ。
物事の考え方として、「原因論」ではなく、「目的論」を提唱する。そして、そこから、トラウマというものの存在を否定する。

「○○のため」に生きていないか?
次の新たな視点として次のことを論じる。
私たちはよく「みんなのために」「親のために」といった理由で行動しがちだ。しかし、これは「賞罰教育の影響」によるものだとアドラーは指摘する。
「われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない」。
ユダヤ教にはこんな教えがある。
「自分が自分のために生きていないなら、誰が自分のために生きてくれるのか?」
他者の評価ばかり気にして生きていると、結局「他者の人生を生きる」ことになってしまう。
逆に、「他者もまた、自分の期待を満たすために生きているわけではない」。
つまり、相手が自分の思う通りに行動しなくても、それは当然のこと。怒る理由にはならないのだ。
自分の人生を生きれるのは、自分だけ!

何が与えられたかではなく、どう使うか
これまでの議論で自分のために生きることを学んだ。そして、次は、その個人に与えられるものに関する議論である。
アドラー心理学では、「大切なのは何が与えられたかではなく、与えられたものをどう使うか」と考える。
たとえば、身長が低いことにコンプレックスを感じる人がいるとしよう。
それは、「価値基準をかっこよさに置いている」からだ。
しかし、視点を変えれば、「威圧感がない」「親しみやすい」といった新しい価値が生まれる。
劣等感は「視点の違い」によって生まれるものであり、価値観を転換すれば乗り越えられるのだ。
この答えは、他者に求めるものではなく、自分自身で見つけ出すべきものだ。
視点の変化により、自分の価値を変化させる!

仕事の本質は他者への貢献
仕事のやりがいとは何か?
アドラー心理学では、人間が求める「所属感」が幸福の鍵だとする。そのために必要なのが、以下の3つであると挙げる。
- 自己受容(ありのままの自分を受け入れる)
- 他者信頼(無条件に他者を信頼する)
- 他者貢献(他者に貢献する)
この3つが円環構造で成り立っている。
ここでの、他者貢献とは、自己犠牲のことではなく、純粋な他者に貢献することを意味する。
「わたし」を捨てるのではなく、「わたし」の価値を実感するために行うもの。
このわたしの価値を再定義することこそ、3つの円環構造の役割なのである。
つまり、私たちは、いかなる事象でも、この3つの基盤を重要視することで、「勇気」を持つのである。
結論
アドラー心理学の本質は、自己受容・他者信頼・他者貢献の3つの要素にある。
これらは独立したものではなく、相互に影響し合い、幸福へとつながっていく。
そして、そのためには「嫌われる勇気」を持ち、「自分の人生を生きる」ことが大切なのだ。
以上より、「嫌われる勇気」を解説してきたが、自分の考えを見直すきっかけとなった最高の本と巡り会えたと思っています。
是非、皆さんにも実際に手に取って、アドラー心理学を学んでみてほしいです。




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